2月だより
2月の更新が滞ってました。失礼しました。
インフルエンザの勢いは収束に向かいつつあるようです。花粉はその飛散量が増しているようですが。(私の鼻、目のセンサーがそう言ってます)
生活に関わる経済情勢はいろいろ大変だと報道されると(実際そうなのですが)萎縮してしまいます。つきあいで飲みに行くときは、「萎縮している経済を活性化するために貢献しているんだ」と自分に言い聞かせます。残念なことに、実際私はほとんど飲めませんが。
健康だけは維持していかないとがんばれないので運動に心がけているこのごろです。みなさま、なにか運動されているでしょうか。
今月は、滅菌器のお話しをさせていただきます。
にかもと歯科医院で使用している滅菌器は、 Lisa(W&H社、イタリア)というものです。
この Lisa(設計者?の娘さんの名前だとか聞きましたが)は、歯科医院で通常使用される小型卓上滅菌器として世界で最も信頼性のある規格、プレバキューム方式のヨーロッパクラスBに属するものです。クラスBとは、ヨーロッパ医科基準(prEN13060)の中で「あらゆる種類の被滅菌物を安全に滅菌することができる」とされる規格です。(残念ながら、国産メーカーの卓上滅菌器では、この規格を満たすものは現在生産されていません)
以下のような行程で滅菌されます。
真空と蒸気の注入を交互に繰り返すことにより、チューブ状の内部や多孔体内部の残留空気を抜き、蒸気を細部の奥まで行き渡らせるようにします。(残留空気があれば蒸気が行き渡らず、滅菌が内部まで行えないことになります。)
滅菌係留時間は、残留空気を抜いた後に加圧しながら滅菌チャンバ内の温度を上げ、最終的に2.16気圧下/135℃でプログラムにより4分間から18分間、1.16気圧下/121℃で20分間滅菌します。
乾燥は、真空を引くこととバクテリアフィルターを通した清浄な空気を入れることを交互に繰り返すことで水の沸点が下がり、低い温度でも被滅菌物内部の蒸気を抜き水分を蒸発させ乾燥させることができます。
そして、ドアを開けることなく乾燥できるため、外部の雑菌を入れず滅菌終了時には完全に乾燥した状態で取り出せます。
すこしご安心いただけたでしょうか。
木、日、祝祭日は休診となります。急患の場合、お名前、お電話番号、ご要件等を留守電に記録されますと、院長へ転送となりますので対応が可能の場合がございます。
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